各種免許大型二種

大型自動車第二種免許とは

旅客運送契約を遂行するため自動車を運転する場合に必要な免許とされる。
代表的なものは路線バスや観光バスで営業ナンバーの乗用の大型車で旅客を 乗せて商業的な活動をする場合に必要な免許とされる。 この場合、商業的な運転に当たらない回送中や点検・修理のための運転は 商業的な運転には該当しないので第一種免許での運転が可能となる。

大型自動車第二種免許(大型二種免許)の取得方法

大型自動車第二種免許の取得方法は運転免許試験場(免許センター)での直接受験(飛び込み受験)と指定自動車教習所に通って取得する方法があります。

①運転免許試験場直接受験
大型自動車第二種免許の試験場直接受験では、最初に場内仮免許技能試験(事前予約が必要、バスタイプの車両で、大型一種の仮免許)に合格する必要がありますが、この仮免許技能試験の難易度は非常に高いが合格し仮免許を取得すれば、1日2時間まで5日以上、10時間以上の路上練習を行い、二種学科試験を受けることになりその合格後、本免技能試験(事前予約が必要)の受験し、合格後は取得時講習(事前予約が必要)を受講。その修了証を運転免許試験場へ持っていくと免許証が交付されます。

②指定自動車教習所での取得
指定自動車教習所では、車種・所持免により学科教習及び技能教習の最短時限数が定められており、そのカリキュラムに従って教習が行われます。また、試験場直接受験では難易度が高いとされる仮免許を教習所で取得できます。教習所での卒業検定合格後、卒業証明書を運転免許試験場に持っていけば、本免技能試験が免除され、適性試験と二種学科試験に合格すると即日運転免許証が交付されます。

大型自動車第二種免許で運転できる車両

大型第一種自動車、大型第二種自動車、中型第一種自動車、中型第二種自動車、普通第一種自動車、 普通第二種自動車、原動機付き自転車、小型特殊自動車

教習車紹介

大型自動車第二種

最短卒業時限数
教習車種 所持免許 学科時限数 技能時限数 最短卒業日数
大型自動車
第二種
普通自動車 第一種 19 34 18日
中型自動車 第一種 19 24 14日
8t限定 中型自動車 19 29 16日
大型自動車 第一種 19 18 9日
普通自動車 第二種 29 16日
中型自動車 第二種 14 9日

合宿免許入校から免許取得までの流れ

指定自動車教習所に合宿免許で入校され、大型自動車第二種免許を取得する場合、以下のような流れとなります。 ※本免許学科試験は住民票のある県指定の運転免許センターで受けて頂きます。

入校式 教習を進めるにあたっての各種説明を行います。 手続き、教習の進め方、合宿施設案内、各部屋利用上の注意点の 説明を行います。
運転適性検査 皆さんの行動の内容と精神安定面をチェックします。 K1方式の適性検査を実施します。
学科教習第1段階① 先行学科と言って、教習の一番最初に受講する必要があります。 ※普通二種、中型二種免許をお持ちの方は学科教習はありません。 第二種運転免許の意義について学びます。
学科教習第1段階
②~⑦
入校式でお渡しする教習日程表に従っての受講となります。 ②~⑦の学科を受ける順番は自由です。 ※普通二種、中型二種免許をお持ちの方は学科教習はありません。 信号、標識標示、路線バスの優先、交差点の通行、歩行者の保護 進路変更、追い越し、旅客自動車に係る法令知識、身体障害者等 への対応を学びます。
技能教習第1段階 入校式でお渡しする教習日程表に従っての受講となります。 ※所持免許によって最短時限数が異なります。 普通自動車15時限、中型自動車8t限定12時限、中型自動車10時限、 大型自動車8時限、普通自動車二種15時限、中型自動車二種5時限 車の乗り降りと運転姿勢、狭路の通行、鋭角コースの通行 方向変換縦列駐車、交差点の通行、転回、旅客輸送を想定した 運転を学びます。
※学科教習第1段階①を受講すれば、学科教習と技能教習は並行して進めることができます。
みきわめ 技能教習第1段階で受講した習得状況の確認を行います。 教習所内において、一般道路の走行を想定した法規履行及び安全かつ 円滑な操作及び走行、路端の停発進、隘路についの確認を行います。
修了検定(技能検定) 仮免許取得のための教習所内における技能検定で、合格 すれば第2段階教習に進みます。 ※大型自動車免許をお持ちの方は修了検定はありません。 仮免許を取得して一般道路での路上教習を行う為に必要な基本的な 操作・走行ができるかを確認します。
仮免許の取得
学科教習第2段階
①~⑫
入校式でお渡しする教習日程表に従っての受講となります。 学科を受ける順番は自由ですが⑧、⑨、⑪は先行学科(最初 に受ける必要がある学科)となります。 第二種応急救護、危険予測ディスカッション、適性検査結果に 基づく行動分析、安全運転の知識、自動車の保守管理等の 専門知識を学びます。
技能教習第2段階 入校式でお渡しする教習日程表に従っての受講となります。 ※所持免許によって最短時限数が異なります。 普通自動車19時限、中型自動車8t限定17時限、中型自動車14時限、 大型自動車10時限、普通自動車二種14時限、中型自動車二種9時限 交通の流れに合わせた走行、標識標示に従った走行、交差点の通行 旅客輸送を想定した運転、先急ぎの危険性を想定した運転、夜間の 運転、悪条件下の運転等運転シミュレーターを交えた教習を 行います。
※第2段階の学科教習と技能教習は並行して進めることができます。
卒検前効果測定 本免学科試験前の実力テスト ※学科教習第2段階を全て修了した方が対象。 学科教習第1段階、第2段階で学習したすべての範囲からの出題。
みきわめ 技能教習第1段階及び第2段階で受講した教習について、 習得状況の確認を行います。 一般道路において、安全かつ円滑な運転について及び教習所内に おいて鋭角コース、方向変換及び縦列駐車の確認を行います。
※みきわめA判定と卒検前効果測定合格で卒業検定(技能検定)に進みます。
卒業検定(技能検定) 所内及び路上における技能検定で合格すれば、卒業 証明書が交付されます。 教習所内における方向変換・縦列駐車・鋭角コースの採点と 一般道路上における法規履行運転・乗車位置合わせ等の課題に ついて採点します。
卒業式 卒業検定を合格された方については卒業式を行い、教習所を 卒業となります。 卒業証明書の交付と運転免許試験場(免許センター)での 受験案内を行います。 ※卒業証明書の有効期限は卒業検定合格の日から1年間となります。
本免許受験 住所地を管轄する運転免許試験場(免許センター)で本免許 試験を受験し、合格すると運転免許証が交付されます。 適性試験(視力検査等)と本免許学科試験が行われます。 ※技能試験は免除されます。
合格すれば即日運転免許証の交付が受けられます。

入校資格

年齢 21歳以上
運転経歴 普通または中型もしくは大特免許を受けていた期間が通算して3年以上
視力 両眼で0.8以上、かつ、1眼でそれぞれ0.5以上であること。
(眼鏡、コンタクトの使用も可能です) カラーコンタクトの使用は不可です。
深視力 三桿法の奥行知覚検査器により、3回検査し、その平均誤差が 2cm以下であること
色彩識別能力 赤・黄・青の識別ができること。
運動能力 自動車の運転に支障のないこと
※適性相談を受けて頂く場合があります。